2014年05月02日

奈良の四季を味わう

大仏鉄道記念公園のしだれ桜
大仏鉄道記念公園のしだれ桜
夏の東大寺
夏の東大寺
秋の朱雀門
秋の朱雀門
冬の奈良公園
冬の奈良公園


 奈良の町には東大寺などの世界遺産をはじめとし多数の古い建築物があり、それらが奈良の象徴となってたくさんの観光客を集めている。しかし、よく知られているいわゆる観光スポットのほかにも、季節ごとの見どころがたくさんある。
 春であれば、佐保川で”150年桜”と呼ばれる樹齢150年をこえるものを含んだ桜並木がいっせいに咲き、地元の人々のなかでは花見が春恒例のイベントとなっている。そのため、毎年この時期になるとお花見をしに多くの人が集まってきて賑わいをみせている。また、その近くのY字路の分岐に位置する大仏鉄道記念公園に、しだれ桜がある。それはたった数本ではあるが、そこを通る地元の人に春を強く感じさせるほどのインパクトがある。
 夏になると奈良公園で燈花会が催され、各地からたくさんの観光客が集まる全国的にも有名なイベントとなっている。その一方で、東大寺の敷地内の二月堂の裏は密かに蛍が生息しており、知ってる人はほとんどいないので地元の人のみ知る夏のデートスポットとなっている。また、天平祭が燈花会と同時期に開催されており、それと同様の形式で朱雀門をライトアップしているのでいつもより美しい。

 秋には若草山の色鮮やかな紅葉を見にくる人も少なくない。正倉院展も奈良の有名なイベントの一つであり多くの観光客を集めている。地元の人にとっては飛び火野の秋模様や、奈良キリスト教会にあるイチョウの木が秋の奈良の象徴となっている。
 
 冬にはなら瑠璃絵という奈良の古都のイメージに合わせたイルミネーションで奈良公園を飾るイベントがある。歴史が浅く、規模も知名度も低いため、それほど観光客は集まらない。そのため静かで神秘的であるため、デートスポットとなっている。
 このように、奈良には有名な観光地に隠れた四季の味わい方がる。奈良の季節ごとの美しさを見て回る方法として、ランニングがある。奈良の季節ごとの違いを知ることができるランニングコースとして筆者が中学時代から使っているのは、近鉄奈良駅前の行基像をスタート地点とし、奈良公園と東大寺を通って奈良の街をまわり行基像と商店街を挟んで反対側に位置する猿沢池をゴールとするコースである。このコースを継続的に走ると奈良公園や、東大寺の境内、飛び火野の季節ごとの景色の移り変わりを見てとることができる。ゴールの猿沢池から100mのところに中谷堂というお餅屋があるので、そこで頑張った自分へのご褒美に餅を買う事もできる。この中谷堂は餅つきの速さで有名であり、多くの著名人が訪れており、筆者のバイト先でもある。130円で粒あん入りのヨモギ餅が香り豊かである。
 このように、奈良には観光地として知られていない場所にこそ落ち着ける場所がある。そしてこれらはすべて5キロ程の範囲内に位置しているため、ランニングやサイクリングでまわることができる。







1979年の奈良の空中写真
奈良の四季を味わう

2008年の奈良の空中写真
奈良の四季を味わう

都市計画図
奈良の四季を味わう
土地利用構想図
土地利用構想図


出典:国土地理院 地図・空中閲覧サービス(http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do
    奈良県 都市計画総括図(http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=24430
    奈良県都市計画区域マスタープラン(http://www.pref.nara.jp/secure/10547/honnpenn-10-13.pdf



Posted by 有β at 19:00│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。